ローヤルゼリーとプロポリスの違い

 

プロポリスはローヤルゼリーとよく混同されるようですが、その語源は、ラテン語のpro(プロ=前、正面)とギリシャ語のpolis(ポリス=都市)からで、ミツバチの巣を都市に見立て、その前で「敵の侵入を防ぐ城壁」という意味のようです。

 

プロポリスはその意味の通り、菌に対する強い働きを持っており、ミツバチはこのプロポリスを巣の出入り口や巣枠、巣箱の隙間、巣穴の壁などに塗り付けることによって雨風や冷気を防ぐだけでなく、外部からの細菌の侵入を防ぎ、巣や自らの体をバクテリアやウイルスから守っています。

 

つまりプロポリスとは、ミツバチの巣の中を清潔に保ちながら巣を守る、大切な補強材と言えます。

 

かつてはハチヤニと呼ばれていたプロポリスの原料は、さまざまな植物の新芽、樹脂から成り、花粉やミツバチの分泌物である唾液や蜜ろうなども含まれています。

 

樹脂には、本来、植物の芽を保護したり、幹に付いた傷を治したりする作用があり、ミツバチは本能的にこの力を利用しているのでしょう。

 

プロポリスはフラボノイド、桂皮酸誘導体(アルテピリンC、P-クマル酸など)をはじめ、各種ビタミン類、ミネラルなどの有用成分を含んでおり、人間の健康維持に役立つとして知られています。

 

期待される効能、効果として、抗菌作用と抗ウイルス作用、抗酸化作用、抗炎症作用、抗ガン作用、肝機能保護などがあげられます。